BBSACとはどのようなサービスですか?
BBSAC(BonaBase Security Analytics & Control)は、Microsoft Defender・Microsoft Entra ID・Cloudflareなど複数のセキュリティベンダーのログを横断収集し、Claude AI(Haiku)が重大度・根本原因・推奨対応を日本語で自動要約して届ける、中小企業向けのセキュリティ監視基盤です。
フルSIEM(Splunk・Microsoft Sentinel等)ほど大がかりではなく、かつ「監視ゼロ」より遥かに安全な水準を、月額SaaS型で実現します。セキュリティの専任担当者がいない企業でも、重大なインシデントを見逃さない体制を作ることができます。
SIEMと何が違いますか?
SIEMは大企業向けの高機能なセキュリティ情報・イベント管理システムです。Splunk・Microsoft Sentinelなどは月数十万〜数百万円のコストと、専任のセキュリティアナリストが必要です。
BBSACはSIEMのような複雑なルール定義や専門人材なしに、AIが自動でログを分析して日本語で結果を届けます。中小企業の情シス担当者がセキュリティの専門知識を持っていなくても使える設計です。
「フルSIEMは重すぎる・高すぎる。でもゼロでは困る。」というポジションを埋めるサービスです。
どのくらいの規模の会社向けですか?
従業員30〜300名程度の中小企業を主な対象としています。フルSIEMを導入するほどの予算・人材はないが、セキュリティを全く監視しない状態では不安、という企業層が最適なターゲットです。
EDRやSASEなどのセキュリティ製品を導入済みだが「アラートが来てもどう読めばいいか分からない」という企業にも適しています。
対応しているセキュリティベンダーは何ですか?
以下の6ベンダーに対応しています。お客様の環境に応じて、必要なベンダーのみを選択して接続することも可能です。
- EDR: Microsoft Defender
- IDaaS: Microsoft Entra ID / Okta / Google Identity
- SASE: Cloudflare Zero Trust
- ファイアウォール/UTM: FortiGate
CrowdStrike・Zscaler は対応予定です。対応ベンダーは今後も拡張予定のため、現在ご利用中のベンダーが上記に含まれない場合はお問い合わせください。
AIはどのようにセキュリティログを分析しますか?
収集したログはBronze(生ログ)→ Silver(正規化・PII保護)→ Gold(復元辞書)→ Platinum(AI要約)の4層で処理されます。
Silver層でPII(個人情報)をハッシュ化した後、Claude Haiku(Amazon Bedrock)がPlatinum層でセキュリティイベントの重大度・影響範囲・推奨対応を日本語で生成します。Claude Haikuは個人情報に直接触れることなく、ハッシュ化済みデータのみを分析します。
単一ベンダーのアラートだけでなく、複数ベンダーの情報を横断した相関分析(例:「Entra IDで外国からログインが成功し、その直後にMicrosoft Defenderでマルウェアが検知された」)も実施します。
個人情報(PII)はどのように扱われますか?
個人情報を含む生ログは、お客様自身が所有するAWSアカウント内に保管され、当社の環境へ複製することはありません。
ログ内のユーザー名・メールアドレス・IPアドレス・ホスト名などは、Silver層で取り込み時にハッシュ化(SHA-256系の一方向変換)されます。実名の復元は通知・ダッシュボード表示の時点でGold層のマッピングを用いて行われ、これもお客様のAWSアカウント内で完結します。
Claude(Haiku)に渡すのはハッシュ化済みの識別子です。
ただし「当社が技術的にアクセスできない」とは申し上げません。導入と更新のため、お客様が発行するデプロイ用IAMロールを当社がAssumeRoleするためです。詳細は下の「ログデータはどこに保管されますか?」をご覧ください。
ログデータはどこに保管されますか?
全てのログデータはお客様自身のAWSアカウント内のS3バケットに保管されます。当社はお客様が発行するデプロイ用IAMロールをAssumeRoleし、CloudFormationでパイプラインを展開・更新します。
このロールにログを読む権限(S3の読み取り)は与えていません。ただしLambdaのコードを更新できるため、ログを読む権限を持つLambdaの中身を差し替えるという形でならデータに到達し得ます。したがって「アクセスできない設計」とは申し上げません。お客様が確認・制御できるのは次の3点です。
- 当社の操作はすべてお客様のCloudTrailに記録されます
- デプロイ用IAMロールはお客様側でいつでも削除・失効できます
- ロールを削除しても監視は止まりません。稼働中の処理はお客様アカウント内の実行ロールで動くため、停止するのは当社からの更新のみです
なお、ダッシュボードの認証基盤(Amazon Cognito)は現在、当社アカウントで運用する共有ユーザープールを使用しています。この部分も上記と同じく、当社が操作し得る範囲に含まれます。
導入にはどのくらい時間がかかりますか?
ヒアリングから当日中のダッシュボード閲覧開始を目標としています。導入の流れは以下の通りです。
- 01. 要件ヒアリング(対応ベンダー・運用体制の確認)
- 02. IAMロール発行(お客様AWSアカウントにBBSAC専用ロールを1つ作成)
- 03. CloudFormation展開(BonaBaseがAssumeRoleで監視基盤を自動構築)
- 04. ログ流入テスト(各ベンダーからログが届いていることを確認)
- 05. 通知ルート接続(Slackの通知先を設定)
- 06. 運用開始(当日中にダッシュボード閲覧 + 週次レポート受領)
自社にAWS環境がない場合でも使えますか?
はい。AWSアカウントをお持ちでない場合は、新規作成からサポートします。AWSは法人契約のメールアドレスがあれば数分で作成できます。
BBSACはお客様のAWSアカウント内にCloudFormationで自動展開されるため、AWS上での構築作業をお客様が行う必要はありません。BonaBaseが代わりに実施します。
セキュリティの専任担当者がいなくても使えますか?
はい。むしろ「セキュリティの専任担当がいない中小企業」をターゲットにして設計しています。
BBSACは重大なアラートが発生すると、Slackへ日本語で通知を送ります。「誰が・どのデバイスで・何をしようとした」「重大度はどのくらいか」「次の対応として何をすべきか」が通知に含まれるため、セキュリティの専門知識がなくても対応の判断ができます。
料金はどのくらいかかりますか?
BBSACのサービス料金は、対応ベンダー数・導入規模・SIerパートナー経由かどうかによって異なります。詳細はお問い合わせフォームからお気軽にご確認ください。
BBSACのサービス料とは別に、お客様のAWSアカウントで発生するAWS従量課金があります(下記参照)。
AWS費用はどのくらいかかりますか?
お客様のAWSアカウントで発生するAWS費用は、ご利用規模により月5,000円〜13,000円程度です(Lambda・S3・DynamoDB・Athena・Bedrock等の合計・税込)。
- 〜50名:月5,000〜8,000円
- 〜300名:月8,000〜12,000円
- 送信元IPの固定が必要な場合(お客様のセキュリティ製品側でAPIアクセスにIP制限をかける運用):上記に月1,000円程度が加算されます
費用の大半を占めるのは、AI解析の実行回数(=重大なインシデントの件数)とS3のリクエスト数です。ご利用人数だけでなく、接続ベンダー数・インシデント発生状況・通信ログの保管期間によって変動します。
ご契約前に、実際の構成に応じた概算をお出しします。あわせて AWS Budgets による上限アラートを設定し、想定を超えた場合にすぐ気づける状態にしてお引き渡しします。
AWS費用はお客様直払いです。BonaBaseを経由して支払う形ではありません。これにより、費用の透明性が確保され、BonaBase側のコスト変動がお客様のAWS費用に影響しない構造になっています。
SIEMを導入するより費用的にどう違いますか?
フルSIEM(Splunk・Microsoft Sentinel等)は、ライセンス費用だけで月数十万〜数百万円になるケースがあります。さらに構築コストと専任アナリストの人件費が加わります。
BBSACは月額SaaS型で、これにお客様のAWS費用(規模により月5,000〜13,000円程度)が加わります。この2つを合計しても、SIEMと比較すると大幅にコストを抑えながら、中小企業に必要な監視カバレッジを実現します。
レポートにはどのような内容が含まれますか?
週次レポート(毎週月曜日に自動生成)
- 検知アラート数(重大度別:Critical / High / Medium)
- 今週のトップ脅威 TOP3
- 未対応インシデントの一覧
- 推奨アクション
月次レポート(毎月1日に自動生成)
- 月間検知トレンド(週別推移グラフ)
- 攻撃手法の分布(MITRE ATT&CKタクティクス別)
- 前月比較(改善・悪化の傾向)
- 経営者向け日本語総括コメント(Claude Haikuが生成)
両レポートは、SCS評価制度における「定期的なセキュリティレビュー」の実施証跡としての活用を想定しています。なお同制度は令和8年度末頃の開始が予定されている段階で、要求事項を満たす具体的な実装例をまとめた評価ガイド等は令和8年秋頃に公表される予定です。
通知はどのように届きますか?
重大なアラート(重大度 High 以上)が検知されると、設定した通知チャネルにリアルタイムで通知が届きます。
- Slack(Incoming Webhook形式)— 現在ご利用いただけます
- Microsoft Teams — 対応予定
- メール — 対応予定
通知には「誰が・どのデバイスで・何をしようとしたか」「重大度」「推奨対応」が日本語で含まれます。また、ダッシュボードへの直リンクも含まれるため、詳細はワンクリックで確認できます。
相関分析とは何ですか?どんな脅威を検知できますか?
相関分析とは、単一ベンダーのログではなく、複数ベンダーにまたがる行動パターンを組み合わせて脅威を検知する技術です。BBSACは以下のシナリオに対応しています。
- Impossible Travel(不可能な移動): 国内と海外から180分以内にログインが成功 → アカウント乗っ取りの疑い
- ブルートフォース突破: 短時間に多数の認証失敗の後にログイン成功
- マルウェア × C2通信: EDRでマルウェア検知後、SASEで外部C2サーバーへの通信が発生
- フィッシング経由侵入: URLフィルタリングのブロック後にIDaaS認証が成功
- 時間外ログイン: 過去の行動パターンから逸脱した時間帯・場所からのログイン
- 異常ロケーション: 普段と異なる国・地域からのログイン
- 隔離バイパス: EDRで端末が隔離されたにも関わらず、その後にネットワーク通信が発生
- 端末脅威の集中: 同一端末に短期間で複数のEDR脅威検知が積み重なった状態を検出(単体では中程度の検知でも、パターンとして重大度を引き上げます)
SIerですが、自社ブランドで販売できますか?
現時点では BonaBase / BBSAC ブランドでのご提供となります。SIer様のブランドで提供するホワイトラベル対応は実装予定です。
販売代理店としての展開自体は現在も可能で、受注・サポート窓口はSIer様経由が基本です。BonaBaseはバックエンドの監視基盤開発・保守・更新を担当し、SIer様は既存の顧客関係を活かしてサービスを提供します。料金は各顧客のIDライセンス数に応じて決まります(御社が抱える顧客社数によって単価が変わる仕組みではありません)。
詳細はSIerパートナー向けページをご覧ください。
IPAのサイバーセキュリティお助け隊サービスのバックエンドとして使えますか?
はい。BBSACはIPAサイバーセキュリティお助け隊サービス基準(2.1版)の主要な技術要件をカバーしています。
- ✅ 24時間異常監視(EDR・IDaaS・SASEのログ監視)
- ✅ 重大インシデントを数分以内に通知(Slack)
- ✅ 週次レポート自動生成(日本語AI要約)
- ❌ 駆付け支援(年1回無料)→ パートナーSIer様が担当
- ❌ 簡易サイバー保険 → パートナーSIer様が損保会社と提携
SIer様がお助け隊サービス事業者として登録申請し、BBSACが監視基盤バックエンドを担当する形での展開を推奨しています。
複数社の顧客をまとめて管理できますか?
はい。エンド顧客1社につき1つのAWSアカウントを使う構成です。BonaBaseがAssumeRoleで各アカウントのCloudFormationを管理するため、SIer様は顧客ごとに別々のシステムを管理する必要はありません。
各顧客のダッシュボードはテナント分離されており、顧客AのデータがB社に見える、といった情報漏えいの心配がない設計になっています。
経産省のSCS評価制度(★3/★4)に対応していますか?
SCS★3・★4の評価基準は全153項目あります。このうちBBSACが証跡を出せるのは、ログ・監視・検知・通知にあたる8項目です。
BBSACがカバーする評価基準:4-4-3-1(ログの取得・6ヶ月保管)/4-4-3-2(ログ保管先の多要素認証)/4-4-3-3(認証ログのモニタリング)/1-2-2-1(攻撃情報の活用)/1-2-2-2(ログの相関分析による予兆・検知)/5-1-1-2(分析とインシデント該当の判断・一部)/5-1-1-3(速やかな発報と速報通知)/5-2-1-2(インシデントのレベル分類・一部)
これらの番号は、BBSACが毎週自動生成するレポートに実データの件数つきで出力されます。ガバナンス整備・体制構築・従業員教育・取引先管理などの残りの項目はお客様側またはパートナーSIerとの連携で対応します。BBSACを導入すれば★が取得できる、というものではありません。詳細はSCS評価制度対応をご覧ください。
インシデント対応の記録は改ざん不可で保管できますか?
現時点では未実装です。ロードマップに含まれており、パイロット顧客が決まった段階での実装を予定しています。
実装後は、ダッシュボードの「実行」ボタン(アカウントロック・パスワードリセット等)を押した際に「誰がいつ何の対処を行ったか」を自動記録し、S3 Object Lock の Compliance モードで改ざん不可として保管する構成を想定しています。SCS★4の「インシデント対応の記録」要件に対する証跡としての活用を見込んでいます。
なお現状でも、アラートごとの検知時刻・AI分析結果・対応アクションのタイムスタンプは Platinum ファイルに記録されています。
他にご質問がありますか?
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